治験のアルバイトは高額…
そんな噂を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
私自身もそんな噂を耳にしたことがありましたが、
どこでどんな風に募集しているか、
まったく見たことがありませんでした。
そこで、「治験」について調べてみると、
意外な事実が判明したので紹介します。
求人広告に「治験アルバイト」が出ない理由がわかりました。
そもそも治験とは?
厚生労働省によると、
「治験」について下記のように説明されています。
化学合成や、植物、土壌中の菌、海洋生物などから発見された物質の中から、
試験管の中での実験や動物実験により、病気に効果があり、
人に使用しても安全と予測されるものが「くすりの候補」として選ばれます。
この「くすりの候補」の開発の最終段階では、健康な人や患者さんの協力によって、
人での効果と安全性を調べることが必要です。
こうして得られた成績を国が審査して、病気の治療に必要で、
かつ安全に使っていけると承認されたものが「くすり」となります。
人における試験を一般に「臨床試験」といいますが、
「くすりの候補」を用いて国の承認を得るための成績を集める臨床試験は、特に「治験」と呼ばれています。
ちょっと長くてわかりにくいのですが、
一番下の2行にまとめられている通り、
「くすりとして承認を得るための試験」ということです。
つまり、「国が承認する目前の薬剤を自分の体を使って安全性などを確認する」ということです。
治験はアルバイトではない!?
さらに治験について調べているうちに
「治験=アルバイトではない」ということをはじめて知りました。
どういうことかというと、
治験参加は法律上ボランティアとして定義されており、
広く金銭を対価として応募を募る方法が禁止されている
とのことで、
正確には「アルバイトではなく、ボランティア」になるわけです。
金銭を対価として募集できないのに、
なぜ高額アルバイトのようなイメージがあるのか?
という疑問がありましたが、これも解決しました。
それは、協力費というものでした。
治験参加者にかかる交通費などの負担を軽減するために支払う金銭を協力費(負担軽減費)といいます。
ボランティア扱いということで、アルバイト代ではなく
協力費(負担軽減費)という形で金銭が支払われるようです。
この協力費が一般的なアルバイトの時給と比べると、高額なことが多いので
「治験=高額アルバイト」のイメージがあるということでした。
ある意味、自分の体を提供しているようなものなので、当たり前かもしれませんね。
そんな治験について
メルマガで案件を紹介してくれるサイトもあるようです。
登録して情報を見るだけでもおもしろいかもしれません。
個人的には学生の時に知っておきたかった…